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第18回紅塾発表会

 投稿者:水兵  投稿日:2018年 2月16日(金)14時46分38秒
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  2月4日「お江戸日本橋亭」で開催されました恒例の発表会を堪能して参りました。当日お出かけになれなかった方々にその盛況ぶりと感動・感激の場面を勝手にご報告したいと思います。
11時30分開場、入り口には熱心な講談ファン10数人が行列しておりました。11時50分、紅先生のご挨拶。いつもながらの軽妙な案内で場内は和らぎ、塾生諸兄姉への期待が一気に高まりました。
11時55分開演。

* 梨花さん、「四谷怪談」
張扇の扱いにも慣れ、登場2回目の梨花さん演じるお岩さんは迫力もあり怖かったです。
* 圭子さん、「千姫と化粧櫓」
前段は真田幸村大阪入城、後段は坂崎出羽守。改めて日本史の理解が深まりました。
講談ってタメになりますね。
* 苑生さん、「お富与三郎 仕置き」
発表会初登場。しっかりとした語り口、堂々の口演で拍手喝采でした。
* 憲一さん、「二度目の清書」
背筋がピンと伸び、サムライ言葉がよく似合う頼もしさを感じました。カッコ良かったです。
* ます子さん、「鉢の木」
渋いお召し物に黄金色の帯、素敵ないで立ちで発表会初登場。駆けつけの一気読みはお見事でした。
* 芳子さん、「四谷怪談・発端」
話の途中で高座に持ち込んでいた可愛い「かつら」を付け、カセットテープによるBGM。
怖い講談なのに袴姿の芳子さんが語るとどこか明るい一席になっておりました。拍手。
* 金印亭紅まゆさん、「桧原桜」
目が不自由なのに福岡紅塾から駆け付けてくださいました。西日本新聞の記事を基に紅先生が
講談に仕立てた名作桧原桜。教養溢れる福岡市長と福岡市民の桜に懸ける熱い想いは
何回聞いても新鮮に聞こえるのでした。紅まゆさん有難う。感動しました。
* 紅むつさん、「紅恋源氏物語」
物語にはオペラ リゴレットのメロデイも入りまして現代風のお話になっておりました。
いつも前向きに講談と取り組む紅むつさんらしい一席でした。良かったですよ。
* なんだかんださん「黒田節の由来」
袴姿のなんだかんださんは太兵衛の豪勇ぶりを活写。気合の入った扇子の槍には迫力が
ありまして場内から大きな拍手。流石です。

ここでお中入り

* 祐子さん、「鉢の木」
一気読みのスピードを緩めて、丁寧に読み上げるスタイル。いいですね。
発表会初登場なのに落ち着いた口演は場内に安心感を与えてくれました。
* 福子さん、「曽我物語」
演目は昨年と同じでありましたが、悪役を演じる巧さに感心致しました。お見事。
* 紅梁さん、「備中松山藩 藩札火中」
名門板倉家の財政を立て直した山田方谷の物語。昨年から続く名作シリーズの二回目。
備中鍬や備中たばこなどの講義は紅梁教授の面目躍如たるものがありました。
来年の講義が楽しみです。
* 契太さん、「お富与三郎 仕置き」
歌舞伎風の名調子でご本人もノリノリ、場内は大いに盛り上がりました。
深刻な話なのに契太さんが語りますと明るくなるのです。
* 俊胡さん、「佐野源左衛門 駆けつけ」
濃紺の襟に濃紺の帯、鮮やかな黄色のお召し物、発表会初登場の俊胡さんは瞬時に場内の
注目を集めました。釈台に置いた原稿には目もくれず、一気読みはお見事でした。拍手。
* 吾亦紅さん、「大高源吾」
いつもながら渋いお召し物に日本髪の似合う方。其角と子葉・源吾の心温まる交流を美しく
語ってくれました。鼈甲の簪や可愛い髪飾りも素敵でした。
* 金印亭胡紅さん、「髪結い新三・前」
巧いですね、引き込まれました。修羅場は歌舞伎の舞台を彷彿とさせ、場内からは一際大きな
拍手が起こりました。
* 一紅さんと宗隆改メ紅隆さん、「四谷怪談」
今回初めての超立体講談。高座には二台の釈台が並びお二人の掛け合いで物語は進むのです。
息の合った大熱演。すっかりごま塩頭になった一紅さんは淡いピンクの着物に青い帯で
お岩さんを、紋付きの紅隆さんは伊右衛門を好演。初めから笑いの渦となりました。
一紅お岩さんが凄惨なマスクを被って紅隆伊右衛門の首を絞めに掛かると場内からは絶叫と
爆笑で大興奮。もし有るのならお二人に特別演技賞を贈りたい気持ちです。
尚、この二月はお岩さんの383回忌と聞きました。

ここで二回目のお中入り

* 不二夫さん、「鉢の木」
入塾一年目。舞台に出るのは小学校の学芸会以来との事でしたが堂々の一気読み。
筋の良い塾生さんとお見受けしました。期待の新鋭です。
* 圭子さん、「蜘蛛の糸」
山梨県都留市に降り積もった20cmの雪を踏み越えて来た圭子さん。
怖い仏教説話も圭子さんが語ると場内を穏やかな気持ちにさせてくれるのです。合掌。
* 紅水改メ玉ねぎ亭紅瑞さん、「古事記 III 因幡の白兎」
一昨年から始まった古事記シリーズの第三弾。ウサギの耳を頭に付けた紅瑞さんは
演技派の講釈師。巧いですね。
* 千紅さん、「桃太郎」
総絞りの大振袖に日本髪。豪華で美しい千紅さんが語ると龍之介の深刻な話も艶っぽく
なるのでした。目の保養もさせてもらいました。
* 紅清さん、「真田幸村大阪出陣」
自分では口下手な講釈師といいながら、修羅場の一気読みはお見事。迫力の高座でした。
* 紅辰さん、「三人酒」
某校長、某編集局長、某教師にメイドカフェのむつみちゃん、いずれも塾生諸氏には
心当たりがありそうな面々が登場。肩の凝らない楽しい一席でした。今年も出ました円周率
π100桁一気読み。流石は元数学の先生です。
* 明子さん、「鉢の木」
発表会も今年で三回目。クールで静かな語りが持ち味がの明子さんが冒頭で中学一年生の時の
担任教諭は数学の紅某氏であった、と衝撃の告白。講談の縁を感じました。
* 金印亭紅節さん、「曽我物語」
昨年に続いて福岡からの二年連続出場。話の途中からは謡曲も入り、その美しい舞姿に
見惚れました。
* 紅海さん、「劉備玄徳 I,桃園の誓い」
中国語の軸や釈台に飾られた桃の花など三国志演義を語る舞台装置は万全です。サービス
精神あふれる紅海さんの豪快な一席でした。

ここで三回目のお中入り

* 里絵子さん、「佐野源左衛門 駆けつけ」
発表会初登場。清らかで明瞭な発音は補聴器を付けている水兵にもしっかり届きました。
感謝です。里絵子さんありがとう。
* 紅彦さん、「お楽しみ」
その演目は鉢の木でした。高座に上がるとその背筋はシャキッとし八十五歳を過ぎているとは
思えぬ気迫の語り。台詞の抑揚からマの取り方まで正に紅塾の模範演技ではないかと感じ入り
ました。拍手。
* 健一さん、「お楽しみ」
いつもながらの黒い着流し、紅い襟元。オトコの色気を感じさせる方なんです。某月二十四日、
サラリーマンの給料日の前日から始まるお話は落語の芝浜に貴乃花親方も混じるという
健一さんらしい奇想天外な一席でした。
* 敏郎さん、「お富与三郎 仕置き」
発表会は二回目。ドロドロした情痴事件なのに敏郎さんが語ると何故か清らかな愛の物語
みたいに聞こえるのです。不思議な話芸を楽しませて頂きまました。
* 紅吉さん、「太兵衛の虎退治」
日本号の名槍を持つ太兵衛が朝鮮出兵のおり、虎退治に挑戦していたとは知りませんでした。
そしてこの時その槍が大阪夏の陣の英雄後藤又兵衛に引き継がれたというエピソードでした。
常に落ち着いた紅吉さんの語りは何とも言えない安心感がありまして、こういうのを貫禄
とでもいうのでしょうか。立派でした。
* 紅元さん、「赤垣源蔵 徳利の別れ」
語りの途中で想定外の沈黙が発生したのですがそれを逆手に取って笑いのネタにしてしまう
紅元さん。余裕の一席でした。
* 絹代さん・美津子さん、「佐賀の夜桜・鍋島猫騒動」
福岡紅塾のお二人による超立体の講談、鍋島家と旧主・竜造寺家との因縁話です。
黒猫のタマが乗り移ったオトヨの方を演ずる美津子さんは超豪華な打掛姿。
それを成敗せんとする絹代さんの三左衛門はバリバリの佐賀弁で舞台狭しと大立ち回り。
かぶりつきで身を乗り出して聞いていた紅海さんを化け猫と見た絹代の三左衛門はその鋭い
扇子の太刀先で紅海さんを一突き、たまらずワ―と悲鳴を上げて塾生の紅海さんは仰向けに
ひっくり返ってしまいました。場内騒然、笑いと歓声で大変な盛り上がりとなりました。
超立体講談って面白いですよね。
* 陽子さん、「丸山応挙と幽霊の花魁」
未だ化け猫の興奮冷めやらず・・のところで静かに語り始めた陽子さんの丸山応挙。
たちまちにして場内の雰囲気は一変。京都を中心に活躍した応挙の雅な言葉遣い、美しい花魁
ムラサキの声は幽玄の世界から、宿の下女が話す言葉は俗世界のもの。
見事なまでに鮮やかな人物描写は陽子さんならではの名演。拍手喝采でした。
* 紅代さん、「巴御前」
益々お元気な紅代さん。よどみのない滑らかな語り口、紅代さんの活力はどこから来るの
でしょうか。素晴らしいですね。今回の大トリに相応しい講談の一席に感服致しました。

  時計は19:10でした。

塾生一同の方々が「いざ鎌倉」を読み上げて第18回紅塾発表会は興奮の内にお開きになりました。三回の短いお中入りを含めての七時間はあっという間でした。出演なさった塾生の皆様有難うございました。早朝から舞台の準備、楽屋裏で演者の支援をされていた紅佳さん、紅純さんお疲れさまでした。
そしてこの発表会を主宰された神田 紅先生には感謝・感謝です。
講談って本当にいい日本の話芸ですよね。

ご承知のようにこの週末、2月18日(日)と来週の月曜日19日は講談協会の定席が上野広小路亭で開催されます。紅純さんの二つ目昇進デビューです。皆さん紅純さんのお祝いと応援宜しくお願い致します。





 
 
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